【おとなの社会科見学】 日本で一番早い出荷!砂丘に拡がる旬の白玉ねぎ!

日本一早く出荷するのが、篠原の白たまねぎ

「玉ねぎの産地」と聞くと、どこを思い浮かべますか?
自分は北海道や淡路島を思い浮かべますよ。収穫の秋、茶色に近い黄金色の玉ねぎはよくスーパーでも見かけますよね。去年は台風の影響が甚大で、玉ねぎの収穫がとても少なかったです。

実は浜松市も玉ねぎの一大産地だというのを知ってますか??

■白玉ねぎの歴史は意外と新しい


味噌汁にサラダに、牛丼や親子丼などに欠かせない玉ねぎ。江戸時代から栽培されて食べられているメジャー野菜だとばかり思っていましたが…
実は玉ねぎ自体が日本で栽培されたのは明治に入ってからなんです。1871(明治4)年に、北海道開拓使長官の黒田清隆(第2代総理大臣)がアメリカから開拓道具や農具などと共に日本に持ち帰ったのが始まりとされます。浜松を中心とした遠州地域には明治末期に愛知県から伝わり栽培されるようになりました。1921(大正10)年に篠原村で早出しの玉ねぎとして「売り出していこう!」と取り組みが始まりました。

意外と歴史が新しいと言っても、100年以上の歴史があるんですね。

■大都市圏でバカ売れ!の秘密は??


この浜松産の白玉ねぎ、東京や大阪、名古屋を中心とした大都市圏でとーっても心待ちにされてる代物なんですよ。浜松産の新玉ねぎは、一番早い収穫でなんと年明けすぐ、正月3が日明けには初物が出荷されるんです。一大産地の北海道をはじめ、ほかの産地のどこよりも早い出荷なんですね。

玉ねぎはどの料理にも合う野菜ですから、玉ねぎの少なくなるこの時期に提供できる強みが大きいんです。ですから飲食店やスーパーからの需要が多く、春先までおよそ6割が東京に、残りは大阪や名古屋へ出荷されてその量は6千トン近くにもなるんですね。しかも市場では新年の風物詩として心待ちになれていて、セリに掛けられることなく売れていくので高値で取引されるということ。生産者にも嬉しいことです。

ここまでブランド化できたのも、我々からみたら爺ちゃん婆ちゃん、またその上の世代の先人から受け継いできた方が頑張ってくれたから、なんですよね。

■ここまで育ったのは、先人からの様々な取組みがあったから

親子2代で玉ねぎ農家の山崎さん

高い生産技術が必要で毎年各地で待たれていて高価な取り引きがされている白玉ねぎ、昭和40年代に三方原用水が整備されて必要な水を安定的に手に入れるようになり、生産規模が拡大してきました。また年明け1月から出荷できるようになったのも、品種改良と栽培方法の改善による賜物。選んでもらうための農家さんの技術と努力の結果です。

ここまで来るのに当然順風満帆ではなかったです。一番の危機は生産者の高齢化と後継者不足、そこからくる耕作放棄地の拡大、そして産地消滅の危機…市場やスーパーに供給できなくなれば他の産地に取って変わられてしまい、一度失ったら取り戻せません。

浜松の玉ねぎの販売高は12億円(JAとぴあ浜松調べ)と金額も多いなか、今から10年以上前には何の対策も打たず放置すればいずれ産地が消滅してしまうというデータが提示されたんです。1989年には遠州地域で約600ヘクタール近くあった玉ねぎ畑が、2007年時点で、なんとほぼ4分の1の150ヘクタールにまで減ってしまっていたのです!さらにその後2010年には118ヘクタールにまで…。

こうした課題の再生にJAとぴあ浜松が積極的に取り組み、玉ねぎの名産地を守るために農業生産法人を設立して耕作放棄地や遊休農地を再生し続け、玉ねぎ産地消滅の危機へ一定の歯止めをかけることができました。近頃はたまねぎ生産をはじめる若い生産者も増えてきました。

たまねぎブランドを守り、流通経路をつくり、生産者・農協・行政が一体となって作り上げてきているのが浜松の白玉ねぎ。こうした取り組みと土壌があってこそ、ブランド玉ねぎとして認知されてきたんですね。

■この土地だから玉ねぎがすくすく育つ


日本三大砂丘に数えられた中田島砂丘。南にこの砂丘が拡がる浜松南部の土壌は、玉ねぎ栽培の条件が全て揃っている土地。適度な黒土と太平洋に近いために砂を多く含む土壌で、水はけに優れていて地温が上がりやすいです。そこに浜松の冬の温暖さと丁度いい雨量、そして日照時間の多さ。この浜松の土地が玉ねぎの一大産地として成立した条件だったんです。

サラダや肉じゃが、炒めもの。野菜の代表選手である浜松産の白玉ねぎには、こんなストーリーがありました。

■白玉ねぎの効能


玉ねぎを切った時に目が痛くなりますね。これは玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分が原因です。 硫化アリルは玉ねぎのほかにも、にんにくなどのユリ科の植物に多く含まれていて、独特の香りと辛みのもとになっています。

<血液サラサラ>

玉ねぎを食べると血液がサラサラになる!なんて聞いたことはありませんか?この硫化アリルという成分がコレステロールの代謝を促進して、高血圧の予防や動脈硬化の原因となる血栓を出来にくくすると言われています。これが血液サラサラと言われるゆえんです。

<白玉ねぎで疲労知らず>

硫化アリルはこのほかにも、ビタミンB1の吸収効率を高めます。これによってコレステロール以外にも新陳代謝を活発にして、疲労回復効果も高められます。ビタミンB1はとても大事な栄養で、糖質をエネルギーに変える働きがあるので代謝が活発になり、脳や神経が若く保たれます。
「いつまでも若くありたい!」というあなたにはピッタリの食材ですね。

<これを食べれば健康だ>

血栓が出来にくくなるので、心筋梗塞や脳梗塞の予防につながりますし、発ガン抑制、疲労回復、免疫力向上、高血圧・糖尿病・動脈硬化・脳血栓の予防、不眠解消、精神安定など健康のために様々な効果があります。また、この玉ねぎの殺菌作用はにんにくと違い、調理しても変わらないのが嬉しいところです。

■旬を味わう美味しい食べ方


白玉ねぎは1年中見られる保存用の玉ねぎよりも刺激が少なく甘いので、生で食べるのがおすすめです。食感もシャキシャキで、一度味わうと癖になる美味しさですよ。白玉ねぎは外の皮が薄いので、簡単に皮を剥けてそのままかじって食べるのが格別!水分を多く含み実も厚いので、歯ごたえ充分うま味たっぷりです。

生のしゃきしゃき感とみずみずしさをそのまま食卓に!

簡単にもう一品!白玉ねぎイタリアンサラダ

作り方はこちら→JAとぴあ浜松サイト

そのままスライスをして、舞阪港の釜茹でしらす・浜名湖の青海苔を載せて、醤油でそのまま食べるのがシンプルで美味いですね。またサラダにたくさん入れて食べても甘みを味わうことができます。

水にさらすとうま味と栄養が抜け出してしまうので、そのまま食べるか火も軽く通す程度が良いです。火を通すことで甘味が増すので、メインを白玉ねぎにしたオニオンステーキなんかもおススメです。上に肉を載せて、いつもと逆のステーキも美味しそう!

甘みたっぷりオニオンステーキ

玉ねぎの摂取目安は、毎日半玉~1玉といわれています。簡単な調理で一品になりますから、きっと食卓を賑やかにもしてくれるでしょう。一方で、水分が多いため傷みやすいので、保存は新聞紙に包み冷蔵庫での保存をして、早めに食べようにしてくださいね。

独立した元店員が届ける白玉ねぎと牡蠣の蒲焼き丼が美味いですよ!

白玉ねぎの甘さが際立ちます!

はっ葉゚
住所   432-8065 静岡県浜松市南区高塚町4382
電話番号 053-445-4045
営業時間 ランチ11:30~14:00
夜の部18:00~24:00頃
定休日  月曜日
浜松市南区高塚町4382

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藤村紀和

今日もバイクの街はーまつが生んだポンポン「スーパーカブ」で走る、遠州率は100%・歴史(徳川よりも今川派)とスイーツ(毎週ソフトクリーム食べてます)と都市伝説が好きな、セールス売上げ着火ライター