【2018ゆく年くる年①】直虎も走った師走?!2018年のお正月は、既に始まっている!

月日の経つのは早いもので、なんともう12月…。年末なんですね。
しかし年を経るごとに年末感覚が乏しくなってきていませんか?
お正月三が日はお店がどこもお休み、年末には家族で大量に買い出し…こんな風景や風情も見えなくなってきました。それでも日本らしさを感じられるこの年末年始を、おおいに楽しみましょう。

◆師匠も走る忙しさ、師走

12月のことを旧暦では師走(しはす)といいます。既に奈良時代、万葉集に「十二月(しはす)」と書かれていたり、平安時代から「師馳す」と使われているとか古い言い伝えもあるんですね。

“師”というと誰を思い浮かべるでしょう??
浜松も学校の先生が成績表つけるのに大忙し?芸事の師匠が新年に向けて挨拶回り?いろいろ想像しちゃいますが(笑)。

日本では古くから年末に、お坊さんがお経を挙げに檀家さん宅を回るという風習があるんです。そのお坊さんが西へ東へ忙しい時期だったと。現在はこの説が定着しています。

浜松にも、次郎法”師”(※井伊直虎)なんてお坊さん居ましたね~。
直虎もきっとあちこちに、南渓和尚と走っていたんでしょうかね^^

◆実は12月中ごろからお正月が始まっていたの、知ってますか?
年末はまずクリスマスイベントを楽しんだ後に、「さぁ年末だ~」という感覚を持ちませんか?でも実は、その前からお正月は始まっています!そのスタートは、俗にいう”大掃除”が皮切りなんですね。

大掃除をして、お正月飾りを飾り付け、除夜の鐘を聴きながら年越しそば、そして初詣…。
こうしたイベントをひとつひとつの意味を知りながら繋いで行き、年末年始を過ごしたら楽しみも意義も倍増です。

「大掃除?掃除はこまめにやってるからやらなくてもいいんじゃないの?」
そういう方もいらっしゃいますね。でも実は年末にやるこの大掃除、きれいになって清々しくなる!以外にも、日本古来の風習がありました。

◆それが「煤払い(すすはらい)」
今でも神社仏閣では、毎年この時期に「煤払い(すすはらい)」をやってます。
↓こんなお城でもやってますよ。

最初は平安時代の宮中で始まりました。新年を迎えるにあたり、年神さまをお迎えし一年守っていただこう!お迎えして居続けてもらうに相応しい、清々しいお家にしよう!というところから始まっています。

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年神さま
昔は稲作をはじめとした穀物が豊作であることを祈りました。「年(トシ)」は穀物の語源だったとされ、穀物収穫サイクルが「年」と呼ばれるように。農耕や田んぼ、またお家を守るのが年神さまと言われ、古事記のような神話にも出てくる神様です。
↓じょ、女性なの!?

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鎌倉時代以降は、禅宗の修行の一貫として掃除が広まることで、お寺に煤払いの風習が広まりました。テレビなんかでも、腕まくりしたお坊さんが、長い長い廊下を雑巾がけしている、そんな場面もよく目にしますよ。

その後江戸時代になると庶民にも広まり、現在の姿に至っています。江戸時代に使われていた暦で、12月13日が婚礼以外何でも吉という日になっていて、お正月を迎え始める日として一番いい!となって、今も続いています。

「煤払い(すすはらい)」は、年神さまを迎えるために行う大切な行事でもありましたが、一年間で溜まった煤(すす)や埃(ほこり)を落とすことが「その年の厄禍厄災や穢(けが)れを払う」という意味を持っていました。

当時は今のように電気がありませんので、暖房や調理には薪や木炭を使用していました。その煙が煤(すす)として家中に付き、煤汚れになります。この煙による煤汚れをきれいに払うのが大掃除の目的でした。

台所、とくにかまど(当時は土間なので)掃除は念入りにしました。台所を汚くしていると家の運気が逃げてしまう!という言い伝えがあったんですね。今も台所は掃除が大変、水垢や油汚れの排気フードは難関です(汗)

◆煤(すす)払いは、妖怪払い?!
年末になると、大きいお寺の門前町で、骨董市開かれているのを見たことありませんか?
「蚤の市」とか、「我楽多(ガラクタ)市」なんて言い方も。これも古くからの風習がありまして、道具を使い続けるとそこに魂が宿り…100年目を越えて使うと、付喪神(つくもがみ)という妖怪に変化していろいろ事を為すとされてきたんです。

そのため年末に古い道具を捨てるといった風習になり、その捨てられた道具を市で売るようになったのだとか。そしてまたこのような道具に新たな命を吹き込む…そんな意味もあるのです。

既に平安時代にはこの風習があって、御伽草子などの古典にも年の瀬に捨てられた道具類の様子が描かれています。

この漢字、読めますか?
「九十九」と書いて「つくも」と読むのも、こういうところから来ているのですね。

しかし道具を100年も使い続けるとは、すごいですね!道具を大事に扱う日本人らしさが出ています。なんでもかんでも新しいモノを買っちゃあ捨てちゃあの使い捨て生活している私ら現代人…、これはもう一度見習わないといけません……

◆大掃除はいつまでにすればいいの?
え?12月13日にはさすがに仕事もあるし無理ですか?そうですよね…。
「いやはやよく理解できた!でもそんな大掃除する時間、冬休みにならないと取れないよー!!」というあなたへ。何かと忙しい現代ですから、解っちゃいるけどムリムリ。。。という事もあると思います。

じゃあ、いつやればいいの?いつまでにすればOKなの?という声が、聞こえてきそうですが…ひとまず目安は、お正月飾りを飾り付けるまでに終わらせておきましょう!
お正月飾りをするには、12月28日が最適とされています。その理由や、お正月準備の内容はまた次回お届けします。

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藤村紀和

今日もバイクの街はーまつが生んだポンポン「スーパーカブ」で走る、遠州率は100%・歴史(徳川よりも今川派)とスイーツ(毎週ソフトクリーム食べてます)と都市伝説が好きな、セールス売上げ着火ライター