天竜区のパワースポット「秋葉神社」へ続く道、「秋葉街道」の秘密に迫る。

遠州には太古の昔から、多くの道がありました。
江戸と京都をつなぐ日本の大動脈・東海道。
そして東海道の脇街道で、浜名湖の今切を回避できる姫街道。
今回は秋葉街道をご紹介。
縄文時代から続くこの道、いろんな表情を見せますよ!

秋葉街道は、後からついた名前

そもそも道は、目的地があるから出来るもの。もともとこの道は、海がなく塩の採れない信州地方に塩を運ぶための道でした。南からは塩が運ばれ、信州からは黒曜石(ナイフとかにしてた)が運ばれた形跡があります。山のものが海に、海のものが山へ。

休みなく歩いて2日間か…

こうした考古学の観点から見るのも面白いですね。

その後秋葉山が信仰の山になり、ここを目指して大勢の信仰者が集うため各地から参詣して道が出来てきたんです。昔なら神職や学問を志した若い人たち。一晩に400人もの人が参詣に来たという話も。

よく耳にする「秋葉街道」って、全ての道がここ秋葉山に通じるんです。だから浜松だけじゃなくて信州からも塩の道をベースにして、秋葉山に行く人たちが利用したから「秋葉街道」と言われるようになったんですね。

出典: 浜松情報Book

秋葉山は遠州大天狗が開いた聖地

秋葉山が開かれたのは、教科書にも出てくる行基さんが養老二年(718)に開いたと言われています。始めは聖観音像が祀られる仏教寺院でした。

その後、現在祀られている「秋葉山三尺坊権現」が秋葉山を発展させます。
この秋葉山三尺坊権現。遠江天狗の総帥と言われる有名な大天狗で、修験道の修行を収めてこの秋葉山にやってきたという言い伝えがあります。

修験道とは
特定の山へ籠もって厳しい修行を行うことにより、悟りを得て超自然的能力を習得することを目的とする日本古来の山岳信仰が、仏教に取り入れられた日本独特の宗教である。
(出典: ウィキペディア)

三尺坊は白狐に乗って諸国を巡り(凄いなそんなこと出来るんか笑)、諸説ありますが大同四年(809)に秋葉山に降り立ち、そのとき現れたガマガエルの背中に「秋葉」の字が浮かんでいたからそれを山号寺号としたといいます。

明治期に明治政府の廃仏棄釈政策で神社に改められ現在に至ります。御祭神は火之迦具土大神(ヒノカグツチノオオミカミ)という火の神様です。火の幸を恵み、悪火を鎮め、諸厄諸病を祓い除く火防開運の神として全国津々浦々から信仰されています。今も毎年12月に、恒例の火まつりが執り行われます。

火で穢れを払う!(出典: 秋葉神社公式サイト)

武士の時代には、鎌倉時代からこの地に多くの武士が日本刀を献納してきました。源為義、足利尊氏、武田信玄、長曾我部元親、豊臣秀吉、加藤清正など名だたる武将が戦勝祈願をしています。刀は火を興して槌で叩き良い刀になる。だから火の神様にお願いしたんじゃないかなぁと思うわけです。

立派なお宝が数々あります(出典: 秋葉神社公式サイト)

だから火を扱う職業の人たちは、この秋葉神社の参詣を欠かせません。また火は寒さを吹き飛ばして温かな恵みを与えるものですから、仕事に燃えたいあなたにもお勧めのスポットですよ。

秋葉山があったから、AKB48

今の東京秋葉原も、もともとこの秋葉山から分祀されてできた土地なんですよ。江戸時代、江戸の街は火事が多くてよく家が焼けたんです。消化方法が今と違って、水じゃなくて燃えてる家の周りを壊して延焼を防ぐって方法だったんです。明治2年に大火事があり、9,000坪の火除地をとして秋葉原が作られ、秋葉山から神社が勧進されたんですね。

秋葉神社に行ってみよう!

秋葉神社には、下社(しもしゃ)と上社(かみしゃ)があるんです。
1つの神社にこうして御社が2つあるパターンと言うのは、
高い場所が上社で、山や自然が御神体になってて、麓の里に参拝できるような下社があるというのが一般的です。
上社なんかでは「奥の宮」なんて言い方する場合もありますね。

まずは氣田川のほとりに鎮まる下社から。
駐車場・お手洗い完備。目の前はキャンプ場で山の麓にあります。お店(食事やお土産、飲み物等購入出来る様です)の前を通って石段を上がると本殿です。

味がある佇まいです

猫と由緒書き看板

参道を歩くと…

本殿が見えてました

下社の正式名称を「遥斎殿(ようさいでん)」といい、山上の御本殿を遥拝する神殿です。現在の社殿は切妻造りで昭和18年の建立。この独特な雰囲気を慕う参詣者も少なくありません。

この厳かな風合いがいいですね

社殿横にあるのは巨大な鉄製「十能」「火箸」。

大天狗が使ったとか?!

いずれも炭火に使う日用品だったもので、火の神様への信仰で昔から鉄鋼業の方が多く、鉄の工芸品も数多く寄進されてました。職人さんたちが大きさや精緻さで腕を競ったから、大きく精巧なんだそうですよ。

井伊の赤備え発祥の神社という記載も。

井伊谷からこんな遠くまで来ていたんですね

しっかり天狗のグッズも売ってました。

秋葉神社のマスコットな存在

秋葉山本宮秋葉神社(下社)
住所 〒437-0626 静岡県浜松市天竜区春野町領家328-1
電話番号 0539-85-0005
URL http://www.akihasanhongu.jp/
駐車場  あり(無料)
その他 売店・お手洗いあり
静岡県浜松市天竜区春野町領家328-1

さぁ次は上社へ向かいましょう。
方法は2通りあります。下社から上社への参詣路を徒歩で行くパターン。約4kmをおよそ90分掛けて歩きます。クマよけの鈴をつけてる人が多いですね。

秋葉山の一帯は、天竜奥三河国定公園に指定されています。山麓の坂下から山頂へ上る表参道は、東海自然歩道として整備され、山歩きをするハイカー達に親しまれています。風光明媚であるだけではなく勾配の急な坂道には、参詣者相手の茶屋や渡世場の跡、常夜燈や町石が点々と残され、江戸時代の秋葉詣での雰囲気を肌で感じることのできる歴史の道でもあります。
引用:秋葉神社公式サイト(http://www.akihasanhongu.jp/facilities/index.html)

ゆっくりのんびりハイキングの始まり

昔ながらの街並みが残ります

神社最古の神門が見えれば上社はすぐです。

これは立派な門ですよ。一見の価値ありです。

車で行くときは少し遠回りですが、スーパー林道で山道を走ります。約20kmを40分くらいです。

川沿いと山道で秋葉山頂へ!

上社は大駐車場が完備、大鳥居がお出迎えです。

自然の中の大鳥居は圧巻!

参道を歩いて進み、西の神門を通ります。

整えられた参道を歩くと…

西の神門に到着

門をくぐれば山頂まであと少しの道のり

上社は下社と雰囲気が違いますね。観光地化された感じ。
こちらが幸福の鳥居。ここが標高866mの秋葉山頂上。天気が良い時は遠州灘まで眺望できるだそうですよ。

アクトタワーも見えるそうですよ

こちらが本殿。

立派です。昭和61年に遷座。

こんな岩もありました。
「神恵岩」という火打石。木片で叩くと火花が出ます!
これも厄除けですね~。

これは何かの鉱石のような?

こうして叩くと火花が飛ぶよ!

お、天狗にちなんだ皿投げがありますよ。
願いを掛けましょう!

ほほう、天狗の願掛けとな

あの輪っかに通せれば叶うのね

お皿3枚に願いを書いて投げるぞ!

休憩所で名物が食べられます。椎茸が有名なんです。

メニューも充実です

これから夏の季節、標高が高い涼しげな秋葉山は、厳かな下社と晴れやかな上社で一日楽しめるスポットですね。

秋葉山本宮秋葉神社(下社)
住所 〒437-0693 静岡県浜松市天竜区春野町領家841
電話番号 053-985-0111
URL http://www.akihasanhongu.jp/
駐車場  あり(無料)
静岡県浜松市天竜区春野町領家841

 

ABOUTこの記事をかいた人

藤村紀和

今日もバイクの街はーまつが生んだポンポン「スーパーカブ」で走る、遠州率は100%・歴史(徳川よりも今川派)とスイーツ(毎週ソフトクリーム食べてます)と都市伝説が好きな、セールス売上げ着火ライター