暑いこの時期、“涼”が取れる龍潭寺で癒される

梅雨も明けて夏本番、気温も30度を超えて暑い毎日。
これだけ暑いと仕事もなんとなく氣乗りがしない…
お疲れモードになっちゃいますよね。

そんなときは奥浜名湖の名刹龍潭寺で、
のんびりゆったり過ごしませんか?

今の季節は新緑が眩しいです

そよ風が通りぬける門、
鴬張りの床をゆっくりと踏みしめて進めば、
江戸時代の名匠がつくった庭があなたをお迎えします。

さぁ、今日くらいはスマートフォンもパソコンも置いて、
ゆっくりと本来の自分に向き合ってみませんか?

現代人には、休息が必要

さまざまな情報に晒されている現代社会。あなたもきっと毎日スマートフォンでいろいろな情報を見ていることでしょう。しかしこうした洪水のごとく溢れる情報に浸かっているということは、心も脳もフル活動しっぱなしになっているということです。

メール、会議、資料作成や商談のように仕事では常に新しい情報を入れ続け、移動中や帰ってからはSNSやニュースで情報チェック。情報が処理しきれなくなるとストレスがかかり、「理解しない」情報が脳内に増えていきます。そうなると考えがまとまらなくなり、焦り始めて悪循環に入り始めてしまいます…

もっとも良い休息方法は?

とにかくひとりでただ、「ぼーっと過ごす」ことです。
情報を入れずに、ただ時を過ごすこと。始めは落ち着かないかもしれませんが、耳で木々のざわめきや風の音を感じ、目で美しい緑を眺める。深呼吸をすれば段々と自分に戻っていくことでしょう。

そんな場所が、龍潭寺にはあります。

江戸を代表する芸術家が作った素晴らしい庭園

季節毎に表情を変える庭園

龍潭寺庭園は現在国の重要文化財に指定されている、江戸時代初期に本堂の北庭として築かれた池泉鑑賞式庭園です。
池泉庭園というのは、自然の山水の景色を写してつくられる庭園様式で、山、川、池がある庭をいいます。また観賞式とは、庭には下りず座敷に座って眺めて観賞する方式です。

池・石・植木がとてもよく配置されており、
うっとりと見とれてしまうほど美しいです。
中央に守護石、左右に仁王石、正面に礼拝石(坐禅石)があり、
更に池の型が心字池となっていて寺院の庭園として代表される庭です。
数多くの石組みと築山全体で鶴亀が表現されています。

直線の道があるのが特徴なんです

ここは、井伊家のお殿様が御霊屋のご先祖様に対してご挨拶をされた「遥拝(ようはい)のお庭」なんですね。そしてこの龍潭寺庭園を造ったのは、小堀遠州(政一)という稀代のアーティストが造ったものなんです。

江戸初期に出た日本のダ・ヴィンチ「小堀遠州」

小堀遠州(本名は小堀政一)

出典:https://koborienshu-ryu.com/about/index.html

多くの方が、「え?誰??」と言うでしょう。
遠州って入ってるから、この辺りに所縁があるの??って思ってしまいますね。
小堀遠州は滋賀県の人で、慶長14年(1609年)にそれまでの功績が認められ、遠江守に任官され“遠州”と呼ばれるようになりました。

彼は安土桃山から江戸初期に豊臣秀吉・徳川家康に仕えた大名。大名の肩書きのほかにも、茶人、建築家、作庭家、書家という顔を持ち、日本の芸術史に名だたる功績を残した大人物なんです。茶道なんてかの千利休に師事したり、また利休死後に天下一の茶人となった利休七哲(利休7人の弟子)のひとり、古田織部第一の弟子となり、自らも茶道で“小堀遠州流”の始祖になるほどの腕前だったんです。

建築にも大きく業績を残していて、天空の城として今も有名な備中松山城の再建、名古屋城天守や駿府城、後陽成院御所造営の責任者をしたり、浅草寺伝法院庭園・東京国立博物館庭園・皇居東御苑二の丸庭園、京都でも青蓮院庭園・南禅寺や二条城の庭園もつくりました。

そのほかにも華道に影響を与えて数々の流派のおおもとになったり、茶室に七宝焼細工の装飾を本格的に取り入れたり、素晴らしい芸術家だったんです。ワインをたしなみ、海外へ自分でデザインした茶道具を注文したり一目置かれた遠州。

こんなお洒落さんが造った御庭をゆっくりぼーっと眺めて、落ち着いて瞼を閉じれば…、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのように心が洗われますよ。

じっと感じにくる人々

さぁ、ゆったりして充電できたら、せっかくなので龍潭寺のなかを歩いてみましょう。

龍潭寺を歩く

丈六の仏・釈迦如来坐像、身丈2.80m(総丈台座共3.55m)
享保14年(1729)建立にされ、おからだとお顔に残る傷跡は、明治期の廃仏棄釈の際つけられた歴史的痕跡です。

遠州最大の大仏だそうです

龍の彫刻・左甚五郎作と伝わる。彼は日光東照宮の眠り猫の彫刻はじめ江戸初期に活躍した伝説の彫刻職人と言われている。

立派な木彫り龍は今にも動き出しそう

こちらは本堂。

色合いが美しいです

特別公開されていた井伊家の御霊殿。
24代井伊直政公、22代井伊直盛公、元祖井伊共保公の木像、また井伊家代々の位牌を見学できました。(御霊屋工事中のため)

井伊家歴々の当主が眠る

お土産も充実です。

奥浜名湖名物の浜納豆は素朴な甘さ

うなぎアイスなんて代物もありますよ~。

外に出れば、井伊家の菩提所を通って井伊谷宮へ通じます。

井伊家歴代の墓所

紫陽花が綺麗に咲いていました

親王が眠る井伊谷宮

ここに親王が眠っていると言われている

宗良親王の墓所と宮内庁お墨付き

今年で平成も終わり、天皇の代替わりです。井伊谷宮は皇室と所縁があり、後醍醐天皇の第四皇子・宗良親王を祀った神社です。彼は室町時代初期の南北朝時代、征東将軍として関東各地を転戦し、足利家と戦いました。

親王の詠んだ歌が伝えられています。

親王は教養も豊かでした

井伊谷宮は井伊家発祥の土地で、宗良親王は井伊道政と井伊高顕に助けられ、元中2年(1385年)8月10日に73歳のときにこの地で歿した伝えられています(他説あり)。明治維新のときに造られた神社です。

本殿は歴史を感じます

神社の入り口では、地元のおばあちゃんたちが手作りの野菜やお惣菜でおもてなししています。
五平餅や揚げ餅が懐かしい味を醸し出します。

手作りのものに懐かしさを感じてほっこり

弾力と香ばしさで美味でした

「私ら平日は畑仕事だもんで、土日にこうして来てくれるお客さんとお話するのが生きがいだでよ~」なんてお喋りにも花が咲く。

こうして働いてるのが楽しいだよ~

龍潭寺では自然に癒され、井伊谷宮ではこうした人のあたたかみで癒されて。これでまた明日から進めそうです。

龍潭寺
住所 〒431-2212浜松市北区引佐町井伊谷1989
電話 053-542-0480(代)
URL http://www.ryotanji.com/
見学時間 9:00~16:30
入場料 大人:500円、小中学生:200円
駐車場 乗用車・バス 無料
その他 アクセス:JR浜松駅からバスで45分(遠州鉄道奥山行き) 神宮寺から徒歩で10分
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989
井伊谷宮
住所 〒431-2212浜松市北区引佐町井伊谷1991-1
電話 053-542-0355
URL http://www.iinoyaguu.or.jp/
受付時間 9:00~16:30
駐車場 乗用車・バス 無料
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1991-1

ABOUTこの記事をかいた人

藤村紀和

今日もバイクの街はーまつが生んだポンポン「スーパーカブ」で走る、遠州率は100%・歴史(徳川よりも今川派)とスイーツ(毎週ソフトクリーム食べてます)と都市伝説が好きな、セールス売上げ着火ライター